「苦しい親子関係」から抜け出す方法/石原加受子【感想・書評】

「親子関係が思うようにうまくいかない」

「親との関係でなんだかイライラしてばかりいる」

「自分の言葉で表現することができない・・・」

と悩んでいる方向けに『「苦しい親子関係」から抜け出す方法』という本がピッタリだと思ったので紹介しようと思います。

言葉が簡単に書かれていたのですぐに読み終えられましたよ。

この本を選んだ理由

一番の大きな理由は、「親子関係の事例を知りたかったこと」です。

経験豊富なカウンセラーさんの話しを聞きたいと思いました。

また、以前石原さんの著書は拝見したことがあって、もう一度彼女の本を読んでみようという気持ちもありました。

著者の石原加受子さんの紹介

心理カウンセラーさんで100冊以上、本を書かれているようです。

「自分中心心理学」を提唱され、その内容が今回の本にも書かれているのですが、筋が通っていて内容が一貫されていました。

以下、プロフィールを引用させていただきます。

石原加受子(いしはら・かずこ)

心理カウンセラー。

「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所オールイズワン代表。

日本カウンセリング学会会員、日本学校メンタルヘルス学会会員、日本ヒーリングリラクセーション協会元理事、厚生労働省認定「健康・生きがいづくり」アドバイザー。

思考・感情・五感・イメージ・呼吸・声などをトータルにとらえた独自の心理学で、問題解決、生き方、対人関係、親子関係などに関するセミナー、グループ・ワーク、カウンセリングを行う。

多くの悩める老若男女に、心が楽になる生き方を提案している。現在、メールマガジン「楽に生きる! 石原加受子の「自分中心」心理学」を好評配信中。

『「苦しい親子関係」から抜け出す方法』で印象的だった内容

本を読んでみて、自分の意思を大切にすること、自分の気持ちから出てくる「したい」という能動的な思いを大切にすることが大切なんだなと感じました。

結果的に、それが相手に見返りを求めずに自分で自分を満足させていくコミュニケーションスタイルなのだなと。

また、今ある人間関係の問題も、家庭環境にその原因や理由があることを思うとやはり家庭環境は大切だなということも同時に思いました。

引用と感想①

このように、娘が何かをしたいと言えば、母親がすぐに先回りしてさまざまな情報を集めたり、代わりにやってあげようとしたりします。

娘が朝、何かを買いたいと言えば、それが夜には家に届いてしまいます。

しまいには、娘が何も言わなくても、母親の判断で母親が考える快適な条件や空間を揃えてくれたりしているかもしれません。

娘はただ、母親がそうやって差し出すものを受け取るだけです。それは自分の望むものであっても、自分のものではないという不安定な居心地の悪さを覚えるでしょう。

これを読んだときはドキッとしました。

自分の家庭環境を思い起こしたからです。

親は愛情からそうしているのですが、個人の感覚としては自分でやった感覚、行動した感覚がないので、何か満足感がない、心が浮遊するようなやりきれなさがあったことを思い出しました。

見事に言語化されていてちょっと悔しかったです(笑)

引用と感想②

「相手のために」は「自分のために」と同じです。

「相手のために」という思いであっても実際に自分はそれをしている時、そうすることそのものが、満足であり喜びであるからです。

そのために、自分自身は見返りを必要としていません。

そこには、まず最初に「(私が)したい」という欲求があります。

行動するのは、その「したい」という欲求を満たしたいからです。それが「相手のため」であっても、行動する動機は、自分の「したい」という欲求を満たすためであり、同時に、その行動そのものが、自分に満足をもたらしてくれるものですから、他者からの見返りを必要としません。

少なくとも、他者にその見返りを要求しようとは思わないでしょう。

「したい」という動機は、欲求から生じるものであるがゆえに、それが相手から思ったような反応を得られなくても満足感を得られるものなのだなと思いました。

そもそも思ったようなというより、思ってもいないのかもしれません。

行動の結果、受け取ってもらえればそれでいいし、受け取ってもらえなくても我慢による自己犠牲ではないため自分をよしとできるものなのだなと。

引用と感想③

他方、相手に「してあげる」という意識のときには、相手に見返りを求めるので、相手はその代価を払ってくれないと不満が残ります。

しかもその奥にあるのは、「相手を自分の支配下に置いておきたい」他者中心的な意識です。

時として母親は、娘が望まないものでさえ「欲しいと思っているに違いない」という思い込みから、自分の買ったものを娘に押し付けようとします。

それは「娘を自分の支配下に置いておきたい」、あるいはそうやって「しがみついていたい」という欲求から生まれるものです。

娘が不服そうな表情をしていれば、その欲求を満たせないために、「やってあげたのに、お礼の気持ちもないなんて」と嫌味を言ったりするでしょう。

これは気をつけないといけないなと思いました。

「してあげる」は一見相手のために思えるようなものでも、無意識下には支配欲求があり、相手をコントロールしたいという願望が隠れているという事実があり、気がつかなければ相手の自由を奪ってしまうものにもなりかねません。

それでいて、受け取ってもらっても「ほら、私がしてあげたことがあなたのためになっているでしょ(私がいないと何もできないのよね)」という自己暗示にもなりうるし、受け取ってもらえない場合は相手に不満が募ることになります。

「してあげる」欲求の不都合さがこんな形に帰結するのだなとなるほどなと思いました。

まとめ

冒頭でも述べましたが、分かりやすく簡単な言葉で書かれていたので、すぐに読み切ることができました。

また具体例というか、具体的なコミュニケーションの方法も書かれていて、会話のバリエーションが増えたように思います(笑)

具体例の中には「本当にそうかな?」と思えるような箇所も1、2ヶ所ありましたが、全体的な内容からすると気にならない内容で、それを置いてでも何回か読み返したくなる本だなと思いました。

わかりやすかったー。

具体的に「どのように親と接していったらいいかわからない。まずどこから手をつけたらいいの?」という方に役立ちそうな本です。

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ABOUTこの記事をかいた人

親子なのに「理解できない」を解決するカウンセラー | 離散家族だったところから両親と再会し、それまでの後悔と疑問が解けた経験から、関係改善までのコミュニケーションプロセスをアドバイスしています / 父とは所在地不明なところから再会しました / NLPマスタープラクティショナー